狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することをメインとしたブログのはずが、最近は農耕民族となり無農薬、無化学肥料、自家採取種、温床による育苗、無肥料にも挑戦、で野菜作りもやってます。そして日本ミツバチも飼い始めましたが前途多難。since2007.7 

天然鮎が遡上

高梁川では、稚鮎の天然遡上が最盛期となっています。

昨秋の長雨による河川流量の増加により、鮎の産卵から孵化、海への降下を阻害していた堰の影響が薄れていたので、天然遡上には期待していたところ予想通りに大量遡上。笑いが止まりません。

これだけの大量遡上は、近年にはありません。

DSCN0517.jpg

ただ悲しいことに、稚鮎にとっては第一関門である潮止め堰の高さが高くて、そこを越えられない稚鮎たちが堰の下流に大量に群れています。

上ろうと必死に飛び跳ねていますが、大潮の満潮時というのに堰を超えられるのは100匹に1匹も居ないような状況です。

DSCN0506.jpg

しばらく見ていると、なんとか堰を超えることが出来るのは体の大きな個体が多いようです。

DSCN0558.jpg

堰を越えることができるほどの体格になるまでは、こうやって堰の下流に群れて過ごす事になりますが、それを狙っているサギ類やカワウ、捕食魚たちの格好のエサです。

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人工的な魚道は4基設置してありますが、そこを上れるのも体格が大きい固体のようです。それも全体数からすれば微々たる数です。

ここは、数年前に大学の先生の指導により改修された魚道ですが稚鮎の姿は見えません。

DSCN0563.jpg

調査の途中ですが、4基ある魚道の内で最も遡上率が低い値になっています。


反対岸に回ってみると、ここもまったく同じ状況です。

DSCN0568.jpg

さかんに飛び跳ねて堰を越えようとしていますが、越えられるのはほんの一部です。

DSCN0579.jpg

近くに人間の姿があっても、周りで捕食魚が水面上に口を出して大きな水飛沫がしても、遡上行動を中止することはありません。

DSCN0608.jpg


古くからあるこちらの魚道では、ちらほらと遡上するのが確認できます。

DSCN0573.jpg

でも、群れている数の割からすれば微々たるものです。

この堰をなんとか上りきっても次に控えている笠井堰がこれまた難関です。

DSCN0666.jpg

本日は、遡上する姿が確認できませんでした。

1基ある魚道も稚鮎の姿は皆無。

DSCN0662.jpg

こまったものです。

DSCN0663.jpg



遡上の様子は動画でも御覧いただけます。→稚鮎の遡上

注意:堰の周りは非常に危険ですから絶対に近くで見ようと出向かないでください。もし滑って転べば命を失う事につながります。潮止め堰では過去に何十人もの人が命を落としています。


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コメント

これは自然の動きを完全に阻害している建造物ですね。理事長殿、このままでは貴重な連鎖が絶たれてしまいます。はやく手を打たれてくださいm(_ _)m。

しぇふさま

昨日も良い方策がないか関係者と協議をしました。今まで放置していたので、すぐには具体的な対策が考えつかないです。徐々に知識を高めてから打って出ます(笑)

調査はどんな感じで行われているんでしょう?作ったばかりなので改修を進めるのは力がいるでしょうねえ。でも堰撤去よりは簡単でしょうが。小技方式で実験させてもらえないかなあ。
そういえば昔、ここで遡上調査を一度手伝ったのですが死ぬかと思いました(笑)

さみやさん

遡上調査は、国土交通省がコンサルタントに委託して行っています。魚道4ヵ所と補助の魚道(小技風)1ヵ所の計5ヵ所で15分間の目視による通過数と堰堤周辺の潜水調査を行っています。
潜水調査によると最も稚鮎が集結している場所は、魚道が設置されていない堰の中央部だったそうです。これは意外ですよね。

新しい魚道の遡上率が良かったら順次他の魚道も改修予定でしたがこの様子だとそれは無さそうですね。それよりも端部や中央部に群れている稚鮎を小技方式で遡上させる方策をとりたいです。ということで、本日は国土交通省の許可を得て遡上トラップを仕掛けてきました。結果は楽しみですがイマイチでしょうね。さみやさんに良いアイデアがあればお知らせください、試してみましょう。

すばやい行動敬服いたします。
それにしても事業費、調査も含め3億円ですか、調査検証も重要ですが、それだけあれば、もっと勾配の緩い構造物にできそうな気もするのですが・・・・
http://www.cgr.mlit.go.jp/okakawa/kouhou/seibi/takahasi/files/5th_katarukai/11_siryo03-3.pdf
事業に価値があることを示しているのは良いのですが、現状の魚道それぞれを評価しているわけではなさそうですよねえ。
稚魚が中央へ溜まる意味を考えないといけないのかなあと。例えば、堰、魚道云々より、流況の変化に戸惑い単に休みやすいところで待機しているとか・・・
それと、この手の調査ってどんな条件まで調査してるのでしょうかねえ。目視が一番重要だとは思うのですが、各魚道や、堰直下の細かい流速やその変化など水理条件をどこまで把握しているのかなあ。

そもそも一体…

堰を作る一番の目的というか、大義名分は何なんでしょう?
それを崩せるだけの検証結果…、っていうのは色々な利権が絡んでいるので難しいのでしょうねぇ。。。

さみやさん

本日も午前と午後に遡上トラップの調整に行ってきましたが、最高潮位が低すぎて何をやっても堰を越えさせることはできませんでした、難しい~。

3億円もあれば、稚鮎を網で捕って堰の上に放す作業を1シーズンに100万円で頼んだら300年間もできますがな。事業費がデカ過ぎて細かい作業では消化できないから無駄でも魚道の改修(付け替え)をするということですかね。

さみやさんが指摘されているように現状の古い魚道に対しての検証が欲しいですね。私としては魚道の改修は置いといて、端部と中央部に溜まる稚鮎をなんとか遡上させたいです。その対策費として3億円も必要ないでしょうから余ったお金で遡上が少ない年には放流をして欲しいですね(笑)

じゃんさん

> 堰を作る一番の目的というか、大義名分は何なんでしょう?
単に取水しやすいからです。でも、下流過ぎて潮の影響を大きく受けるので取水口から塩分が入り込み困っているようです。なので、別な方法で潮の影響を受けない上流部から取水するように要請していますが河川敷に配管することを国土交通省が許可してくれません。何か良い方法を考えて上流より取水することが可能になればこの堰を取り壊させることができると思います。私の目標はそれです。

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

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