狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することをメインとしたブログのはずが、最近は農耕民族となり無農薬、無化学肥料、自家採取種、温床による育苗、無肥料にも挑戦、で野菜作りもやってます。そして日本ミツバチも飼い始めましたが前途多難。since2007.7 

第二回勉強会

高梁川漁協では、河川環境の悪化による魚類の減少や生育不良等々の数々な問題を抱えています。

漁協の役目の一つとして、魚類の増殖に努めなければならないというのがありますが、実際に行っている主な事は、河川工事による影響が最小限となるように要望したり漁業権魚種の放流事業くらいです。

河川工事に対する要望と言っても、影響が大きいから工事を止めてくださいとはなかなか言えません。それにいくら放流したからといっても、生長して増殖しなければ意味がありませんからね。

人間が、河川で流下阻害となる構造物の築造や水利用、排水等で河川に手を加えなければ、自然の成り行きにより河川生物の増殖や減少が左右されるわけですが、最近では人間の生活にに関わる悪影響が複雑に絡み合い何が原因かがわからないまま魚類が減少し続けています。

以前から、事あるごとに専門家と言われる方々のお話しを聞いて、魚類の減少や生育不良の原因を見つけようとしていますが、まったくその糸口が見つかりません。

結局のところ、河川全ての事柄に精通している人は居ないし、地道な作業だし研究する予算の出所もないことから詳細な事は何も解明できていないのが実情だということがわかりました。

それと、ビックリすることに、著名な先生が発表して定説とされてきたことが、実は間違いであったことが実証されたなんてことが結構あるようです。
ブランド名だけで崇拝していたということですね。

他人に頼っていては、いつまで経っても原因が掴めず解決する方策が見つからないことがわかってきたので、、各方面で専門家のお話を聴いたり、河川に関係する施設を見学したりして知識を深める「勉強会」を開催し、そこで得たものから関係各機関へ協力を要請して、いろいろな取組みを行い有効な手段を見出そうということになりました。

今回が第二回目の勉強会となります。

向かった先は、河川環境と密接に繋がっているダムです。

DSCN1732.jpg

ここ新成羽川ダムは、高梁川水系では最も貯水量が多く、主に発電のために作られたダムです。

DSCN1736.jpg

事業を認識してもらいたいことから、見学者は歓迎している様子です。

最初に口頭やビデオによる概要説明等を聴きました。

DSCN1735.jpg

その後、専門の技術者の方による案内で施設の見学を行いました。

DSCN1740.jpg

最後にもう一度、説明を受けた部屋に戻り技術者との質疑応答を行いました。

私が以前から気になっていたことの一つは、放水により発電を行い、放水した水を揚水してまた発電するという方式です。発電量と揚水に使われる電力量との比率はどれくらいなのだろうか?

最大発電量は、岡山県の消費電力の1/10をまかなえる量だそうですが・・・

回答によると、その比率は、発電量:揚水時の必要電力量=1:1~1.2だそうです。

ということは、プラスマイナスゼロかマイナスということです。

では、なぜこんな施設が必要なのでしょうか?

それは、水力発電の方式が昼間の必要な時にはすぐに増やせ、要らない時間帯になれば簡単に減らせることができので、電力の調整用として便利だからのようです。野球でいうピンチヒッターなんですね。

将来的には、大規模太陽光発電なんてのに代替すれば夜間の基本的な電力供給量が低く計画でき、不要になったダムを取壊せば河川環境は飛躍的に改善されるので一石二鳥となりますね。


その他にも、ダムの深さによる水温や放流水の水温、放流水温が低い理由、放流水が濁るメカニズム、富栄養化の対策、等々の質問に対してわかり易い回答をいただき、とても有意義な時間を過ごせました。

もう少し質問はありましたが、それはまた次回ということで。

お忙しい中、貴重な時間をいただいた中国電力関連の企業の方々に感謝いたします。

さて、次の勉強会は何をしようかな?


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コメント

いいですね

それぞれの立場を分かった上で相互理解を深め、建設的に話を進めていくのはいいですね。
川ガニさんもお忙しいでしょうが頑張ってください♪

ダムに溜まる堆積物の処理をどうしているののが気になります。

じゃんさん

ダムは冷たくて濁って酸素が少ない底水を流すから悪いんだ、という話はよく聞きますが、ダムの底には排水溝はありませんでした。中層より上部から排水していますがいつも冷たいですし濁っています。でも、表層から排水できるように改造している排水溝もありました。構造上からすべてでそうするのは難しいようですけど。
でもやれば出来るんじゃないの?なんてわがままも言いたいですね(笑)

名前の無い方

ダムの耐用年数のことを聞いたときに答えの中でこのように言われていました、ダムの耐用年数は100年だと言われているけど補修していけばもっと長く使えます、でも、それより堆積物で満杯になり使えなくなる方が早いでしょう。ということは、処理できないということのようです。

選択取水施設と言うものがあります。濁りや水温にあわせて取水する水深を変えられます。問題は、ある程度は緩和されますが完璧には難しいでしょう。後付けしたダムもありますが、数十億円の世界でしょう。構造上つけられるかはよくわりません。取水搭にすればいけるかなぁ。
堆砂容量は、通常百年を見込んでます。この量は治水や利水の容量には含まれません。渇水で貯水率ゼロとかなりますが、通常は、利水用に振り分けられた量にたいしてです。
もちろん堆砂は問題で、天竜川の佐久間ダムや黒部川のダムなどでは、研究実験や洪水の時、一緒に押し流す操作が行われています。

さみやさん

各ダムの視察を行ってるところですが、目的は、壊れた河川環境を修復するために原因となるものが何かを見極めること、今の状態で河川環境を良くするためにどこまで協力してもらえるかを探ること、それに、私が納得できるダムが必要な理由を見つけること、等です。
一昨年にスクリーンの付け替えで、このダムの貯水率はゼロになり高梁川水系全体でも30%になりました。この数字は、渇水で大騒ぎしたときとかわりません。でも、面白いことに意図的に貯水率が下がったときには世間は無反応、だれも知らない。あの時に、利水目的でダムは必要ないと悟りました。治水では洪水時の調整量は全体量からすればほぼゼロに等しい、という各ダムの放水が計画的に行われていない(今回の視察で判明)ので調整どころか増水する。あと発電に関しては、ピンチヒッターなので差し引きの電力量はマイナス。河川環境に対しては激悪。
どうしてダムが必要なんでしょうね?こんど会った時に教えてください(笑)

おひょ!?

名前のない投稿はおいらでした。ときどき名前が消えるんですよ。どうしてなんでしょ???

概ね聞かれたとおりだと思いますが、若干補足が必要ですかねえ。ただ、ここんとこONOFFともバタバタなので、詳しく書き込む精神力が残っておりません。ので、詳しくは、川ガニさんご提案どおり今度お会いしたときにでも(笑)
この手の話を詳しくお聞きしたいのでしたら、京都にお住まいの宮本博司氏を招聘されてはいかがでしょうか。今は家業をお継ぎになられていますが、私みたいな素人ではなく、以前国土交通省にお勤めだった超エキスパートです。「宮本博司 ダム」でググルといろいろ情報が得られると思います。もしお呼びになられるようでしたら、私もぜひ呼んでください!

しぇふさま

名前の無いしぇふらしいコメントがよくありますね。もしかするとアンモナイトの祟りで指が痙攣しているからかも(笑)

さみやさん

情報をありがとうございます。宮本博司氏いいですね。部屋が狭いのでそちらで招聘してください(笑)
ダムもダムですが近年熱心に行っている堤防強化でも大問題のある場所があるようですよ。大洪水になったら決壊するな。

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

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