狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することをメインとしたブログのはずが、最近は農耕民族となり無農薬、無化学肥料、自家採取種、温床による育苗、無肥料にも挑戦、で野菜作りもやってます。そして日本ミツバチも飼い始めましたが前途多難。since2007.7 

カワウの一斉追い払い

本日(5月18日)は、中国地方5県の河川で内水面漁業協同組合により一斉にカワウの追い払いを行いました。

高梁川漁業協同組合でも、午前11時に各役員の担当地区で花火の打ち上げを行いカワウを追い払いました。

DSCN2941.jpg

岡山県でのメイン会場が、私が担当する河口の潮止堰になったことから、多くの報道関係者が詰めかけ取材を行いました。

この潮止堰は、魚道の数が少なく機能も悪いことから大部分の稚鮎はこの場所で足止めされます。それを狙って多くのカワウやサギ類が堰の周辺に居付いているわけです。

稚鮎の遡上は満潮時刻近辺で最も活発に行われるのですが、ちょうど追い払いの時刻が干潮時刻と重なったことから近くに鮎の姿が無かったのでしょう、カワウの数が少なくて花火の音で飛び立ったのは20羽ほどでした。

その後は、河川工事を行っている業者の協力により、魚道の上に糸を張りカワウやサギ類を魚道近辺に来させないようにする対策を行いました。

DSCN2943.jpg

糸をくくり付けている竹竿は、流されないよう鋼製の台と土のうで固定します。

ちなみに、この施設は、国土交通省に申請書を提出して許可を受けています。

DSCN2945.jpg


使用した糸は2種類。

DSCN2946.jpg

2種類とも鳥除けとして販売しているものですが、狙っている効果が異なります。

右のものは、断面が円形ではなく凸凹になっているので、光が反射して目立つようになっています。
鳥に対して、「ここを飛ぶと危険ですよ」と知らせる目的ですね。

左の黒いものは、鳥からは見えないので、飛んでいる鳥に引っ掛るようです。
鳥からしてみれば、大事な羽が突然何かに引っ掛り、その何かが解らないのでパニックになり恐れて近寄らなくなるそうです。
そして、それを見ていた他の鳥も恐れて近寄らないとか。

カラスでは、黒い方が効果があるという結果が出ているそうですが、カワウの場合はどうでしょうね。



花火による追い払い効果ですが、地上で休んでいる鳥たちは飛び立って逃げますが、潜って魚を追いかけている鳥たちには聞こえないのか、打ち上げ直後でも平然と泳いでいました。

そして、飛び立ったカワウもしばらくすると戻ってきて同じ場所付近に降りました。

再度、花火を打ち上げると、次には対岸側に降ります。

追い払いは一時的なもので、魚の食害を減らす手段にはなりませんね。


実は、今回の追い払いは一斉駆除という事だったのですが、倉敷市がカワウの駆除許可を出さなかったので追い払いだけしかできませんでした。

許可を出さない理由が、道路と民家があるからということでした。

なるほど道路と民家はありますが、川向うで距離が1000mほど先なんですけどね。

ライフルならともかく、散弾銃では川の中ほどまでも届かないでしょうに。

なんといいますか、これぞお役所という対応ですわ。


カワウ1羽が一日に食べる魚は約500gくらいだそうです。

仮にカワウが1000羽いれば一日に食べる魚の量は500kg。

魚の値段は、天然アユだと1kg当り8000円、平均して1kg当り4000円とすると、一日当たりの被害金額は200万円にもなります。

高梁川流域には、おそらく数千羽は生息していると思われますから、莫大な被害金額ですね。


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コメント

ほんとにお役所には困ったもんです。日曜日、9時までしか駆除できません。6月は田んぼに人が多いから許可は出さないって。(ー ー;)
さて駆除に行ってきますか。

こちらのお役所は優秀

こちらでは市の担当責任者が駆除に同行したり、自分で罠を設置したりしているからか、かなり融通の利く対応をしていただけます。
現場を知っていると、対策としての有効手段もわかっていただけるようです。

そういえばその方は休み返上で鳥獣供養にも来られていました。

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モグラたたき

“害鳥”カワウ、琵琶湖追われ岡山など中国へ、行政バラバラ後手で対策取れずー産経新聞19日。 羽があるから200km位は飛べるようですね。 困ったものだ。

お役人のことなかれ主義ですね。

坪ちゃんさん

あらら、そちらも結構ひどいですね。厳選した駆除班員に統率する経験豊かな駆除班長が付いているんですから、その都度、現場の状況で判断すれば良いと思いますけどねぇ。
駆除しても良い時間帯では何をしても構わないというわけでも無いでしょうし。

じゃんさん

羨ましい!そんな役人はここいらには居ませんよ。
現場の事を何も知らないのに屁理屈だけ言う者ばかりです。
じゃんさんて、あれこれと恵まれていること多いですね。
それもこれも日頃の行いが良いからなんでしょうねぇ~

kentさん

琵琶湖から来ているかもわからないという話は聞きました。
結局は追いやっこってことでしょうね。
全国的に5年間ほど高額報奨金を掛ければ激減すると思いますけど・・・

B級しぇふさま

漁協がが困るのを見て喜んでいるような印象を受けます。ひどい話ですわ。

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

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