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狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することから始めましたが、野菜作り、ミツバチ、キノコ、朝市のカテゴリまで増え、広く深くという内容になりました。一般の方が知らない世界を覗けます。since2007.7 

ブリタニー・スパニエル

3月に2回、トライアルマンの要請で、私の猟犬(ブリタニー・スパニエル)を広いフィールドに連れて行って走りを見せてきました。

写真は、ポインター(米系)4頭、セター(米系)1頭、ブリタニー(フランス)1頭です。

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トライアルとは
犬の競技の一種で、フィールドの数箇所に置き鳥(キジ)をして、捜索、ポイント、鳥の生産までの一連の能力を競う競技です。

この競技は、ポインティングドッグ(指示犬)である、ポインター、セター、ブリタニーの3犬種しか出場できません。というのは、他の犬種はポイント(指示)をしないからです。

ポイントとは
鳥の居場所を不動の姿勢で止まって、主人に教えるしぐさの事です。


なぜ私が呼ばれて行ったかと言うと、ブリタニーと言う犬種に対する認識が間違っている事を証明する為です。

この犬種は歴史が浅く、原産国のフランスでさえ200年しかありません。

日本に輸入されてからの歴史も浅く、ブリタニーについての知識が少ないので、トライアルを熱心にされている方でさえ間違った認識をしているのです。

自分の目で見て、その考えを改めてもらい、ブリタニーに対する偏見をなくしてもらうのが目的です。


1回目に来られた方は、ブリタニーの捜索レンジは狭く、走るスピードが遅いと思われていたようでした。

5歳のオス犬とと6ヶ月のメス犬を走らせた後の感想は、「こんなにレンジが広くてスピードがあるとは思わなかった。この犬ならトライアルに出場させても入賞するだろう」とのことでした。

その後、友達を介して子犬をトライアル犬として訓練させてもらえないだろうかと言ってきましたが、丁重にお断りしました。

自分で訓練しなければ、犬との信頼関係は築けません。特にブリタニーは、日本犬的な主人にのみ服従するといった性格が強い犬種ですから。

それに、置き鳥訓練をすると、鳥猟で最も大事な自然鳥に対する駆け引きが勉強できず、ポイントに入る前に鳥に飛ばれてしまということになりがちです。

2回目に来られた方は、米系のブリタニーは捜索レンジが広く、フランスブルトンは狭いと思われていたようでした。

ブリタニーには、大きく分けると2種類の系統があります。

原産国のフランスで、体構基準と猟能を守ってきたフランスブルトン(ブルトンはブリタニーのフランス名)とアメリカでブルトンを改良した米系ブリタニーです。

どちらもブリタニーと呼びますが、体構、目の色、鼻の色、体色、頭部の形状などが違います。慣れれば、一目で解ります。

フランスブルトンは、実猟向きな中くらいの捜索レンジを持つ系統、米系ブリタニーは、トライアル向きの大きな捜索レンジを持つ系統を主流に、日本では輸入されています。

私の飼っているブリタニー(フランスブルトン)は、日本では珍しいトライアルのチャンピオン犬の血を引いていますので捜索レンジが広いです。



ブリタニーの特徴は、回収運搬、水入りが得意なことと、持久力があることです。それに、シッポを切っているおかげで、前足の筋肉が発達していて跳躍力があります。

捜索レンジと猟能は系統や個体差で違いますから、ポインター、セターと大きな違いはないと思います。

猟をするようになるまでに、ポインター、セターと比べて長い年月が必要なのでは?と思われている方もおられますが、それも個体差と訓練次第です。半年で猟期に使って何十羽ものキジ、ヤマドリを獲った友達もいますし、4歳になってやっと鳥が獲れだしたという場合もあります。どちらかと言うとメスの方が早熟のように思います。


私が飼っているブリタニー達です。

種オスとなっている、フランスのオス8歳です。この色はトリコロール(三毛)と言って突然変異で出る色です。

トリコロール同士を掛け合わせて出る色は、模様が少し違います。

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上の種オスの子です。フランスのオス5歳です。

色は、白オレンジで、最も多い色です。

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フランスと米の半血、メス11歳です。

猟のベテラン犬です。この犬でキジ、ヤマドリを300羽くらい獲っていると思います。

色は、白リバーで、最も少ない色です。この色は毛質が柔らかく浮力があるので、練習しなくても最初から泳ぎました。

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上の種オスの子です。フランスのメス6ヶ月です。

フランスでは、珍しく白勝ちな毛色です。

この春に訓練を始めたばかりです。

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ブリタニーはとても飼い易く活動的な犬種なので、最近では猟関係以外の競技会に出す目的とか、愛玩犬としてとか、猟に関する目的以外で飼育されている方に人気が出ているようです。

もちろん、猟犬として飼われる方も急増しています。

家庭では愛玩犬として、猟期には狩猟のパートナーとして、非猟期には各種の競技犬として、幅広く楽しめ愛される犬種です。

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コメント

猟犬が欲しいです。

犬の競技ってあるのですね。ウチは賃貸マンションだから飼えませんが、いつか犬は飼いたいと思っています。(猫も)道産子の兵長は、北海道犬が欲しいらしいですけど、猟犬になるのかしら?私は犬は飼った事がないのでさっぱりわかりませんが、なんだかいますぐ欲しいなぁ~。

猟犬

うーん、今回はマニアックなお話ですね。
おもしろいです。
でも米系とか英系とか狩猟関係者以外ではさっぱり理解不能だと思いますよ(笑)。

実は私はブリタニースパニエルを見たことがありません。
九州ではまだあまり飼われていないんですかね?
ブルターニュのご出身なんですね。
子犬の写真が超かわいいです(笑)。目だけがこっちを見ている。。。
親犬たちは写真を撮られることの意味をよく理解していて誇らしげですね。

シッポを切っているおかげで、前足の筋肉が発達していて跳躍力があります。

これはどういうことなんですか?教えてください。

ヘナK小隊小隊長殿

猟犬の競技会も、鳥猟犬、兎猟犬、獣猟犬と対象物によって色々とありますし、それぞれの競技団体がいくつかあります。猟関係以外にも色んな種類の競技会があるようです。
北海道犬は実物を見たことがないです。ヒグマやエゾシカ猟に使う犬なんでしょうね。日本犬も良いですが、気性の荒い犬種だと扱いが大変そうです。
鉱物採取にお供できるような犬種が良いかも?マツタケを探しだす犬もいますから、秋には鉱物採取に行って、マツタケを持って帰ることも夢ではないでしょう(笑)

まっきーさん

この犬種は、ほとんどが猟犬として輸入した犬なので、一般には馴染が薄いでしょう。輸入犬の頭数も少ないので、猟犬として需要に供給が追いついていなく、猟師でも見たことがない人が多いです。
友達がブリーダーをしていますが、九州には何頭か送っているようです。
子犬の写真は、もう少しカッコが良いモノもあったのですが、目が可愛いので載せました(笑)親犬達は、品評会に出場経験があるので、ポーズを教えています。でも、何年も前なのでカッコの良い写真が撮れませんでした。
シッポのある犬は、シッポでバランスをとりながら走る走り方なので、前足の発育が悪いらしいです。シッポを切ることによって、バランスではなく脚力で走るようになるので、前足の筋肉が発達して跳躍力がアップするという事みたいです。セターを飼っている猟師の方は、その跳躍力にビックリします。

捕まるかも・・・

秋に鉱物採集に行くと、あちこちでマツタケ山の標識がありますが、よくマツタケ泥棒と間違えられて怒られるマニアがいるとか。私たちも秋はそういう所を避けています。
鉱物採集に犬も一緒に連れて行くのはあこがれです。匂いのある鉱物もあるので、嗅がせて楽々鉱物採集なんていうのもありかも。
北海道犬は、ソフトバンクのCMのお父さんがそうです。
今、日本では200頭くらいいるそうです。

ヘナK小隊小隊長殿

私が出猟している地区は、人の山でもマツタケが採り放題なんですよ。愛媛県にある私んちの山もそうです。私の家族が誰も採らない間に、近所の人が採って帰ります(笑)採ってはいけない場所も、入札時に期間が定められているので、それが過ぎればOKです。11月からは開放の場所が多いようです。
地域の事情を良く知っている方か役場に確認すれば、採り放題の場所が見つかるかも?
CMのお父さんが、北海道犬だったんですね。しゃべれるとは知りませんでした(笑)200頭しかいないのでしたら、種の保存の為に飼うというのもいいですね。

へー、そうなんですね。

シッポのある犬は、シッポでバランスをとりながら走る走り方なので、前足の発育が悪いらしいです。シッポを切ることによって、バランスではなく脚力で走るようになるので、前足の筋肉が発達して跳躍力がアップするという事みたいです。

なるほど、こういった理由なんですね。
初めて知りました。
ウチのポインターも山を一日走り回ったら尻尾の先が切れているので、断尾するのはてっきりケガ防止の為だけだと思っていました。

子犬を選ぶときの一つの目安なんですが、口を開けてアゴの裏(舌があたる部分)が褐色もしくは黒い色の個体が、遺伝的に病気などになりにくく強い個体だそうです。
ドーベルマン協会の権威のある方から教えていただいたのですが、根拠は知りません(笑)。

まっきーさん

最近海外では、ポインターの尾を少しだけ切って縫い、袋状にするのが流行っているそうです。そうすると、先から血が出なくなるそうですよ。
子犬選びには、面白い話が沢山ありますよね。生まれて直ぐ体が濡れている間に触って、硬ければ健康になるとか、太いウンチをする犬が良いとか、肛門が大きいのが良いとか、色素が薄い方が良いとか、足の蹴りが揃っているのが良いとか、人によって色んなことを言われます。私は、猟犬なので、鼻をよく使う子犬を見つけるようにしていますが、結局は、色柄で決めます。だって大きくなってみないと解らないんだもん(笑)

マニアだけの犬であって欲しい!

ラブラドールもゴールデンもまだ日本に上陸した頃は良い犬ばかりでした。初期はCH犬の血筋から入ってくるのであたり前ですね。それが流行に乗り出すとあっという間に犬質が下がってしまいました。素人の適当な繁殖は絶対止めてほしいものですね。

国が違うとタイプが変わってきますね。特にヨーロッパ出身の犬がアメリカに入ると、別犬種くらいの違いが出てきます。どっちが良いか悪いか、は別にして。

私は以前は次に飼う犬はボーダーコリーかオーストラリアシェパードにしようと思っていたのですが、最近は犬質がかなり落ちてしまったので、まだまだコマーシャル路線の悪影響を受けていないブリタニーに興味津々です。
川ガニさん、未来のうちの新家族、予約しておきます(笑)。

セラヴィさん

なるほど、流行ってしまうとそういう事になるんですね。ブリタニーも猟師が飼って繁殖していますので、結構メチャクチャしている人も多いです。最近、関東方面から送ってきたブリタニーは、断尾していませんでした。飼い主のこだわりで切っていないという説明らしいのですが、それは犬種としての登録は出来ない筈です。意味があって断尾して血統を保存しているので、それが嫌ならセターを飼えばいいと思うのですが?

私も猟をしていなかったら、ボーダーコリーを飼っていたと思います。子供の頃に飼っていたコリーの印象が良かったので。
仲間内では、自分達で飼う犬の血統と猟芸にこだわって繁殖しています。今飼っている子犬の親の組み合わせに、良い犬が出ていますのでお勧めです。でも、繁殖の予定がありません。ブリーダーの友達がいますので、その気になったら声をかけて下さい。

うんうん、ホントにそうですね。

日本は何でもすぐビジネスにしてしまうので、人気犬の血統低下はあっという間ですね。
悲しいことです。

川ガニさんは小さい頃コリーを飼っておられたのですか? ウチの実家はシェットランドシープドックを長年飼っていました。使役犬の血統のよいものは、やはり頭がいい印象ですね。

まっきーさん

コリーは頭が良くていつも私の側に付いていました。遠くに遊びに行く時には、帰れ!と言うとトボトボと家に帰って行きました。そう、放し飼いだったんです。喧嘩をすることもなく人に優しい良い犬でした。体が大きかったので、大人になって自分で飼うのには小型のシェットランドシープドックが欲しいと思った事もあります。

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。




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