FC2ブログ

狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することから始めましたが、野菜作り、ミツバチ、キノコ、朝市のカテゴリまで増え、広く深くという内容になりました。一般の方が知らない世界を覗けます。since2007.7 

子犬の訓練(2)

週末は、ベテラン猟師の友達と一緒に、車で2時間半ほどの県外の河川に、子犬の訓練に行ってきました。

週末毎にフィールドを走らせに行っていますが、自然鳥(キジ)が少なくて子犬にキジの匂いを教える訓練が出来ません。

私の子犬は、キジの匂いと姿を知っていると思うのですが、ハッキリと私の目でそれを確認していないので、最も初期段階に行なう匂い着けの訓練をしました。

この訓練は、子犬を訓練する上で、最も手間のかかる作業です。

子犬は、自分の使命や目的とするモノを知らないので、キジの匂いがあっても全く感度を示さないのが普通です。なかには、初めから興味を示す子犬もいますけどね。

子犬にキジの匂いと姿を教えるのには、3つのやり方を行なっています。

①置き鳥訓練と言って、買って来たキジをフィールドに置いておき、子犬が近づいた時にフラッシュさせる。

②主人がフィールドに居るキジを目で探して、そこに子犬を誘導して子犬の目の前でフラッシュする。

③主人と一緒に辛抱強くフィールドを歩いていると、偶然にキジが居て子犬の目の前でフラッシュする。

最も簡単なやり方は①なのですが、キジを手に入れることが出来ない場合もあります。このやり方は、やり過ぎると子犬が間違った考えを持つ可能性があるので、気をつけなければなりません。

私は、②と③のやり方をしますが、②のやり方は後々に弊害が出ますので、キジの匂いが理解できたら直ぐに止める必要があります。

最も良い方法は③ですが、手間がかかります。でも、後々に変な癖がつくとそれを直すのに手間がかかりますし、悪い癖が抜け切らないこともあるので、今回は③の方法で訓練することにしました。



第1ラウンド

子犬向きの、河川敷が狭い場所です。

河川敷に連れて来たのは初めてです。フィールドに慣れていないので、ブッシュが少ない所しか子犬が主人の前に出ません。これでは主人がキジをフラッシュさせてしまいます。

それでも歩いていると、なにやら着臭している様子で、慎重に歩いて匂いの元に行ってクンクンやってます。

子犬の側に行って匂いの元を見ると、鳥の羽が散乱しています。何者かに襲われた跡のようです。

ちゃんと鼻を使っている証拠ですね。

しばらく進むと、今度は体を地面に擦り付けています。犬は臭いものを見つけるとよくする行動です。この子犬がするところを始めて見ました。

その臭いの元は、動物の残骸や糞の場合が多いので、あわてて側に近寄ってみると、なんとキジの尾羽が1枚あるだけでした。

う~ん、なかなか子犬にしてはやるなあ!やはりキジの匂いを知っているようです。

その後、終点までの間にキジは居ませんでした。


第2ラウンド

ここも河川敷です。土手から降りる途中に、河川敷からメスキジがフラッシュしました。訓練でかなり追われているので、敏感になっているようです。

キジが居たと思われる場所に子犬を誘導すると、潜んでいた場所でクンクンとやっています。

長くすると良くないので、子犬を呼んで前に進みます。

今度は、オスキジがフラッシュしました。子犬は気が付いていないようです。

オスキジが居たと思われる場所に誘導しましたが、今度は全く感度を示しません。子犬ですからこんなものでしょう。

その後は出会いなしです。


第3ラウンド

コの字の空き地です。こんな所にキジが居るの?と思われるような場所です。

友達が10羽ほど居たのを確認したとか。

突き当りまでは、反応無しで居ませんでした。

突き当りから左に折れると1mくらいの細い通路があります。そこを歩いていると、前方をオスキジが体を伏せながら歩いて逃げているのが見えました。

子犬はどこ?と探すと、いつの間にやら私の前を進んでいます。とその時、子犬の目の前からメスキジがフラッシュ!待望の場面に遭遇しました。

メスキジがフラッシュしたので、その前方を歩いて逃げていたオスキジも50mほど先でフラッシュしました。

子犬はその後、オスキジが歩いて逃げた道筋を、匂いを取りながら進んで行き、フラッシュした場所まで行きました。

目の前からキジがフラッシュして、キジの存在を認識できたのと、キジの側臭(体臭)をたどって行けたので、本日の目的は、最高の形で達成できました。

その後、この場所から4羽のキジがフラッシュしました。


第4ラウンド

現地で会った猟の相棒と一緒に、お互いの子犬を連れてフィールドを歩きました。子犬同士は兄弟です。

キジは、何羽か出ましたが、子犬同士がじゃれ合って、全く訓練にはなりませんでした。

写真は、その時の様子です。

F1000350.jpg


F1000351.jpg


F1000352.jpg


F1000354.jpg


今回は、子犬にとって、とても良いお勉強になりました。

最も手間のかかる訓練が、1日で終わるなんてことは珍しいです。

次回からは、フィールドに慣れさせて、自主的にキジを探させる訓練と、キジとの距離感を養う訓練です。

スポンサーサイト



コメント

猟犬の訓練

ウチの父親の方法ですが。
子犬を育てるときには「キジの羽を切断したもの」を使っています。
獲ってきたものや猟仲間からのキジの肩から切断したものを冷凍しておき、それを釣竿にタコ糸で縛って遊ばせて匂いを覚えさせていますね。
あとはやっぱり「いかに手をかけてあげるか」のようです。ヒマさえあったら山に連れ出していますね。
1年後には兄弟犬でもほったらかしの犬とは全然違います。
それと「褒めて育てる」ことを心がけているそうです。

鳥猟犬は欲しいと思いますが、訓練大変そうですね。その分、よきパートナーになると喜びも倍増なんでしょうけど、、、。未だに犬を飼う決心ができずにいます(笑。

まっきーさん

キジの匂いと言っても、羽、体臭、足、息、肛門、射撃後は、血、腹の内容物等が考えられます。これは経験から人間が勝手にそう思っているだけなんですけどね。ベテラン犬になると、間違いなく、数種類のキジの部位の匂いを嗅ぎ分けています。
親父さんは、手始めに羽の匂いからと考えられて訓練されているのでしょうね。

私も猟犬をを育てる上で最も重要な事は、犬との接し方だと思っています。今までの経験上、子犬時の接し方が成犬になった時の猟タイプに影響を与えていると思います。

トシベエさん

訓練は大変ですが、子犬には夢があるので、楽しいですよ。成犬を誰か引き取ってくれたら、毎年でも子犬を訓練したいくらいです。でも、猟期には成犬でないと楽しくないですね(笑)

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://huntingfactory.blog112.fc2.com/tb.php/155-9a3509b5

 | HOME | 

Calendar

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

川ガニ

川ガニ

動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。




script type="text/Javascript" src="http://ashia.to/client/js.php?id=558&enc=euc">