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狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することから始めましたが、野菜作り、ミツバチ、キノコ、朝市のカテゴリまで増え、広く深くという内容になりました。一般の方が知らない世界を覗けます。since2007.7 

平成30年7月豪雨(その2)

高梁川の豪雨被害について、東京から某大学河川工学の教授とNHKが取材に来ました。

DSC_0359[1]

取材は、今回の豪雨による河川生物の視点からみた被害状況で、高梁川で最も重要なアユの産卵場が消滅してしまい天然アユで持続的な循環が途絶えてしまう懸念があるという内容でした。

私は撮影現場に行き、河川の環境変化等について簡単な説明をしました。

事前に教授と電話で話をしていたので取材は短時間で終わり、夕方からのニュースで何度か放映されましたが、一般の方にはあまり興味を持つような内容ではなかったかもわかりません。

河川は今回のような大洪水を何度も経て形成され、その環境に適応するように生物相が出来上がってきています。

そういう視点からすれば、生物の営みを無視して人間の都合だけで造られた河川の物理環境が、洪水により本来あるべき姿に復元してきたといえるでしょう。

現に、私の漁場では、師匠から伝え聞いていた昔そうであった環境に戻りましたからね。

おかげで、カニ漁は不漁になりそうですが。

さすがにダムや堰など人工の構造物がある場所では、環境の復元は期待できませんが、それ以外の場所では、水路化して平坦な流れになっていたものが本来あるべき姿に戻っているようです。

高梁川を上流域から下流域まで、2年間ほどの間に大学の先生達と何度も調査に行きましたが、絶望感が募るばかりでこれを何とか復元することなど夢物語のように感じ、もう高梁川は死んでいると思っていたのが、一度の洪水で好条件に変化、自然の力は人間の想像を超えた力を持っていますね。

この状態を維持して、さらに河川環境が良くなってもらいたいものです。



河川の断面形状や流速、河床材料等の物理環境は、洪水による河床材料の移動や降雨、増水による法面jの崩落等で土砂の供給が行なわれ、本来あるべき姿に戻ることができますが、もう一つの最重要問題点である河川水に含まれる残留農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)については、採るべき手段がありません。

もともと農薬の使用上の注意事項では、生物に影響があるので河川等には流出させないようにという趣旨のことを記述していますが、使用すれば河川や海に直接や地下水脈を経て間接的に流出しますから実際には農薬を使用可能な圃場は皆無ではないでしょうか。

圃場内で分解して無害になればよいのですが、自然素材からではなく化学合成された農薬の場合は、自然界で分解しないという分子構造のものもあるそうです。

イメージ的には、今回の洪水により淵やワンドなどに蓄積した残留農薬は海まで流下してしまい、河川の水質がリセットされたという感覚をもっていますが、すぐに新たな農薬が使用されるので短期間でまた水質が悪化することでしょう。

農薬が環境や人体に与える影響を知り、有機農業を営むことを始めた方の話は多く耳にします。

また一方では、「農薬は土に触れた途端に無害になると農協が言っていたので心配はいらない」という農家の方も多いようです。

この問題については行政も把握しだしていますが、保身主義の役人達にとっては話が大きくなるので触れたくない問題のようで、調査を始めたら上司から圧力がかかったという話の結末がほとんどです。

世界中で、人間の営みが原因と考えられる異常な気候変動による災害が多発しています。

そろそろ地球全体が、リセットされる時期に来たということなのでしょうか。


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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

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