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狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することから始めましたが、野菜作り、ミツバチ、キノコ、朝市のカテゴリまで増え、広く深くという内容になりました。一般の方が知らない世界を覗けます。since2007.7 

鳥獣害防止対策セミナー

平成22年度鳥獣害防止対策セミナーに参加してきました。

IMG_6906.jpg

参加者は、農業者、猟友会、市町村、県民局ですが、主には、役人のようでした。

このセミナーは、毎年この時期に開催されていますが、昨年は気がつくのが遅くて参加できませんでしたので、私は2年ぶりとなりました。

内容的には、前回と比べて目を見張るようなものはなかったので、このセミナーの対象者は、初めて鳥獣害の対策に関わる部署に移動になった役人のように思います。

目を見張るような内容がないといっても、ほー!というようなイノシシの行動を知ったので無駄ではありませんでした。

IMG_6907.jpg

その行動と言うのは電気柵の管理に関わるもので、電気柵を設置している間は、常にスイッチを入れて通電している状態にしていなければならないということです。

それは何故かと言うと、イノシシは、初めての電気柵には警戒して鼻で触り様子をみて危険がないようだったら線の間から頭を突っ込み田畑に入るので、この時に通電していなければ電気柵に対して危険と言う認識を持ちません。

イノシシの体で、最も電気を通し易いのは、肌が露出して水分が多い鼻です。それ以外の場所、特に剛毛などは電気を通し難くくて強いショックを受けません。

たとえ通電していても、1度目にショックを受けていないイノシシは、2度目に来た時にも危険ではないと思っているので、鼻で触らずいきなり中に入ります。

すると、電気が通り難い鼻以外の場所で電線に触るので、強いショックを受けず田畑の中に進入します。

こうなると、電気柵の用を足さないということになりますね。



この方は、わざわざ富山県から来られた役所の職員です。

IMG_6909.jpg

独自な過程を経て、鳥獣害の対策を行っているようです。

セミナーでの講演では、時間が少なくて質問をすることができなかったことから、翌日、直接この方が所属する役場に電話をして色々とお聞きしました。

非常に熱心に質問に答えていただき、熱い情熱を持って有害鳥獣対策に取り組んでおられることが伺えます。

こういう方が役場にいれば、鳥獣の被害者、猟友会、JAなどの団体、役場が一丸となって取り組むことができ、被害を軽減する方向に向かえると思いました。

我市においても、関係機関が一同に参加した協議会を何度も開催してお互いの利害や考えを知り、被害軽減に向けた話し合いをする必要がありそうです。



最後には、屋外で鳥獣害対策機器の取り扱い説明がありました。

これは、獣類に対し使用する電気柵です。

IMG_6912.jpg

イノシシの鼻が触れると電気が流れる仕組みとなっています。


これは、田畑に侵入できないようにする防護柵です。

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これも同じく防護柵です。

IMG_6914.jpg


これは、獣類を捕獲する箱罠です。

IMG_6918.jpg

これらは、特に目新しいものはありません。

臭いや光で追い払うものも各種ありますが、本日の講演をした研究者が実際に使ってみた結果では、すぐに慣れてしまい効果はないということのようです。

それと、狼の尿が効くとの噂があったので、動物園で狼の尿がついた稲藁をもらってきて、飼っているイノシシの小屋に入れたところ、まったく怖がる様子もなく、最後には体をその藁に擦り付ける行動をとりました。

このことについては、セミナーでその様子を撮ったビデオを私も見ました。

要するに、イノシシに対する決定的な防護方法は、物理的な方法しか無いようです。


あとはイノシシを捕獲して適正数に減少させなければならないのですが、それは駆除隊の役目ですね。

これは個人の技量やヤル気に頼っていますからね・・・


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コメント

難しい。

結局猪の食害に対して効果的な方法は無いと云う事に成ってしまいますね。銃猟より罠猟の方がましという程度、相変わらず減少しているハンターに頼らなければ成らないのに、減少を食い止める策は何も取られて居ない。役所仕事の典型ですね。

こんばんは

猪の対策に完全ってないんですね。人間と猪に戦いは永遠に終わりませんね(笑)
それはそうと野生化した野ブタは猪化するそうですね。もうご存知とは思いますが一応書いときます。野ブタは牙が曲がっているのですぐに分かるそうです。ちなみに野生の猪の85%が猪と豚の混血であるイノブタなんだそうです。偉そうにすいません(笑)

へぇ、おもしろいですね!

電気柵とイノシシの行動はおもしろいですね。
なるほど~、最初が肝心なのか(笑)。

異性の取扱いと一緒かな(爆)!?

セミナー

数年前に、O市内で同じ様なセミナーがあった時出席した時も近県の市町村の

有害駆除の担当者の方が多かった様な記憶があります。そのときは滋賀県の大学

教授の方と農政局の方が講師だったと記憶していますが、その時は箱オリの流行る

前だったと思います。其の時は、いかに田畑にイノシシが入らないかとかトタン板の

張りかたとかメッシュの張りかたとかが主な議題だったと思います。

それと箱オリの業者も来ていたと思います。(商売熱心な人)

しかし、イノシシの生態に付いてはまったくといっていいほど知らなくてたんなる

たんに田畑に侵入し難い方法メッシュやトタン板の張り片ばかりに話がいくので

もっとイノシシの生態お調査していかにイノシシが田畑周りに出て来難くなるか

とかイノシシの寝屋が何処の辺りとか基本的なことおもっと調査するよう穏やかに(嘘)

提言した所生態については基本的にあまりしてなかった様です。役人とか教授は

補助金だけ貰って適当にセミナーしてますと報告だけして自己満足しているものと

思った次第です。ちなみに当日猟師はただ一人でした。



ナイトハンターさん

ハンバーガーの味を覚えたイノシシは、もう質素な食事では我慢できなくなったようですから、適正な数に減らすなんて考えが通用しなくなっているようです。今後の対応策は如何に?

ファットマンさん

ほほー、そうなんですか!85%が猪と豚の混血なんですか!外見的にはわかりませんが、私が獲っているイノシシもそうなんでしょうね。
また、勉強して教えてください(笑)

じゃんさん

> 異性の取扱いと一緒かな(爆)!?
そうなんですか!知らなかった~!もっと詳しく教えてください!(爆)

琥蛇把璃さん

どこでもハッキリと意見を言われところは見習いたいです(笑)
箱罠の製造をしている業者が、研究者は実際に獲ったことがないので、ほんとうの生態なんて知らない。と言っていました。その研究者が、獲らない役人に対して講義をして、それをもとに対策を考える図式には問題があるような気がしますね。でも、猟師が間に入るとぐちゃぐちゃになるでしょうからね(笑)

猪の箱ワナ

口蹄疫の里になってしまった宮崎県北部から、はじめまして。

家畜の周辺にいて口蹄疫に感染したかもしれない鹿や猪の対策について情報を集めています。ワナによる狩猟のことを実際にされているサイトの情報は貴重だと思います。

有害鳥獣駆除事業の情報も調べてみましたが、こちらのブログのコメントどおりだろうと思います。役所の人間は予算消化しか関心がありません。数年したら持ち場が変わるので専門的な知識を深めたりしてくれないし、現場にも出たがらない人が多いでしょう。

口蹄疫問題も、現場をよく知らない役所が対処していて、防疫に肝心なところがすっぽ抜けですね。マニュアルどおりやっていても、うまく行かないと、熱心さが足りないとしか思っていないようです。この記事とコメントを私のブログで紹介させていただきますので、よろしく。

beachmolluscさん

はじめまして、コメントありがとうございます。
宮崎県では口蹄疫で大変なことになっていますね。収束したとしても感染ルートが解明されないと他県でも再発しそうで不安です。
有害鳥獣駆除は、今後も非常に重要になると思いますが、今のように猟友会員に委託している体勢のままでは駄目だろうと個人的には感じています。お金を使わず形だけってのもねぇ・・・

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川ガニ

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。




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