狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することをメインとしたブログのはずが、最近は農耕民族となり無農薬、無化学肥料、自家採取種、温床による育苗、無肥料にも挑戦、で野菜作りもやってます。そして日本ミツバチも飼い始めましたが前途多難。since2007.7 

淡水シジミの調査

23日と24日の2日間は、淡水シジミの研究をしている beachmolluscさん のお手伝いで高梁川水系のシジミを採取に行きました。

なんでも外来種の淡水シジミが日本で最初に発見されたのが、ここ、連島(Turajima)という地名にある用水路だそうです。

PA233615-1.jpg


これが、その外来種のシジミということになりますが・・・

PA233621.jpg

在来種と外来種の差は、中国人と日本人くらいな差なので外観からは判別が付きにくいようです。

貝殻の内側が白色だと外来種(タイワンシジミ)と判別できるという話もありますが、実際にはそんな簡単なことでは判別できないそうです。

一昨年、倉敷市で行った外来生物調査では、支流の「小田川」から下流域の淡水に生息するのは外来種のタイワンシジミだ、と報告されていましたが、同じ場所を山陰のシジミ研究者が調査した結果を高梁川漁協に報告したのは在来種のマシジミだとのことでした。

また、以前に私のブログで紹介した外来生物調査の報告会で聞いた「タイワンシジミは在来種のマシジミを駆逐して繁殖する」という話も確かな確証は無いようです。

なんとも、ハッキリしない話ばかりですね。


ここは、今から45年ほど前に幼い私がシジミを採っていた用水路です。

①-2

昔と比べれば、水路がコンクリートの3面張りになり、水質が悪く藻の発生が多いことが相違点ですね。

その場所で採れたシジミがこれです。

①-4

これも昔と比べれば、色あいが違うように感じます。もっとカラフルで明るい色だったような?

シジミの種類が変わったのかな~?それとも水質が影響しているのか?



ここは、高梁川本流で河川環境に最悪な潮止堰です。

②-1

本来ならば海水の影響を受けて、河川や海の生物、特に稚魚の生育場となる汽水域が形成されるべき場所を何キロも淡水化してしまっています。

この堰堤が無くなれば、河川環境を悪化させている原因のほとんどが無くなることでしょう。

ここには、本来ならば汽水域に生息するヤマトシジミが居るはずですが、淡水化しているので淡水のシジミが大繁殖しています。

②-2

私的には、不味いので要らな~い(笑)


こちらは、高梁川の支流「槙谷(Makidani)川」です。

③-1

今回の調査では、他の支流として「小田(Oda)川」「新本(Shinpon)川」も調査しました。

密度は違えど、どの支流にもシジミは生息しています。

ここ「槙谷川」は、昔から変わらないシジミが生息しているという、地元民の情報から採取を行いました。

③-3


今回の調査で最も驚いたことは、外来種だと言われている「小田川」のシジミと地元の方が昔から居るシジミだという「新本川」のシジミが、色も形も同じだったことです。


さて、今回の調査では、どのような新事実が解明されるでしょうか?

楽しみだな~


スポンサーサイト

コメント

春日部にも淡水のしじみが採れる場所がありますが、このあたりはカドミウムや水銀などの心配に加え、セシウムやストロンチウムの心配までしなくてはなりません(笑)

しぇふさま

激悪な環境にお住まいですね。一緒に新天地に移住しましょう(笑)

シジミ

昔私が獲っていたものは、もっと黒っぽい色だったように思うのですが…。
種類が違うのでしょうか?

淡水シジミの殻の色

川ガニさん、

高梁川水系のシジミ調査に加勢していただいて大助かりでした。いまだにサンプルの固定・保存処理に追われています。処理を最後に大切に残しておいた槙谷川のシジミが昨日産卵したのでびっくりしています(わがブログで見てください)。

淡水シジミの殻の(外側から見た)色は、生息環境しだいで黒くなったり黄色くなったりです。殻の外側を覆っている膜質の殻皮というものが変色しやすいのです(泥が溜まる場所では黒くなります)。殻は基本的には緑を帯びた黄色です。そして内側に濃い紫色が出ない型では外見がより明るい黄色になります。

連島の用水路の三箇所で採集した結果は驚きでした。互いに連結され、枝分かれしていて、わずか100mかそこらしか離れていないのに内側の色が濃い紫しかでなかった場所が1箇所で、他の二つの地点では明るい黄色の型がまぜこぜでそれぞれ異なる比率でした。流れる水量の環境が違っていましたが、何が大きな差異をもたらしているのか謎です。

新本川の下流で川ガニさんたちが集めた集団と私がはるか上流で集めた集団サンプルでも色彩型の出現率が大きく異なっていました。

佐賀県でも同じ水系内で(5箇所)地点により色彩型の割合比がまるで違うので、何故???と説明に困っています。

そもそもクローン繁殖している貝に複数の型が共存していることが不思議なことです。

じゃんさん

私は黒いシジミを初めて見た時に、「なんだ!この黒い色は!こんなの食べるのか?」と思いました。生息場所の土質で色が違うようで、種類は同じみたいですよ。

beachmolluscさん

勝手にサンプル数を増やし忙しい思いをさせて申し訳ありませんでした。次は、高梁川の上流と支流のサンプルを採りに行きたいです(笑)

産卵しましたか!槙谷川では非常に小さな2mmくらいな稚貝が数多く見られたので、ちょうど産卵シーズンだったのかも?環境で産卵時期がちがうのでしょうかねぇ?

色彩についてもまだまだ謎が多いようですね。楽しみが増えましたね(笑)

忙しい思い

サンプルの数や情報が増えるのはうれしいのですが、立ったままで退屈な作業が続くのが腰と頭にこたえるのです。もっと上流で山の中のシジミを調べる必要があるかどうか、データ整理してから考えます。

槙谷川のシジミは小さいものが多かったのですが、生まれたばかり、貝の姿になったばかりのシジミは0.2ミリしかありません。

二枚貝が目につく大きさになった時には、すでに生まれてからかなり時間が経っています。マシジミについて初期成長率のデータが乏しいので、大きさから年令を推定するのは難しく、いつ生まれたものか判断がつきません。

マシジミの産卵シーズンは温度しだいで1年中ということになっていますが、野外で実際には春と秋に2回ピークがあるかもしれません。とにかく生態的な研究データが少なく、古い情報しかないのではっきりしません。

beachmolluscさん

データ整理は単純作業なので疲れるんですね。もしかすると私は得意かも?(笑)こちらで作業する機会があればお手伝いします。

貝の姿で生まれたものはもっと大きいのかと思っていましたが0.2ミリでは網の目に残りませんね。砂ごと採取しても拡大鏡で探さないと無理そうです。でも一度トライしてみたいです。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Calendar

« | 2017-07 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

川ガニ

川ガニ

動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

FC2Ad

まとめ




script type="text/Javascript" src="http://ashia.to/client/js.php?id=558&enc=euc">