狩猟民族の館(Hunting Factory)

狩猟、川漁、採取に関することをメインとしたブログのはずが、最近は農耕民族となり無農薬、無化学肥料、自家採取種、温床による育苗、無肥料にも挑戦、で野菜作りもやってます。そして日本ミツバチも飼い始めましたが前途多難。since2007.7 

緊急出動

昨日は、15日で狩猟の猟期が初猟だというのに、「河川敷で何か農薬らしきものを散布しているので確認に行ってください」と漁協から連絡が入りました。

私的には取り締まられる側のほうが気楽で良いのですが、漁協の監視員なんてこともやっているんです。


山に入っていましたが、急遽、高梁川に行って指定された辺りを車で走って探すと、見つけました!

PB153796.jpg


水辺に近い場所を車で走りながら何かを散布しています。

PB153797.jpg

作業をしている3人の方に、「これは何を散布しているのですか?」と問うと、「芝生の除草剤です」とのことです。

「どんな種類の薬ですか?」と問うと、箱ごと渡されたのがこれです。

PB153800.jpg

色々と話を伺うと、倉敷市の公園緑地課が国土交通省から河川敷を使用する許可をもらい、この方達は、公園緑地課から使用許可をもらってグランドゴルフを楽しんでいる団体のようです。

農薬の散布が良くない事は知っているけど、これくらいは大丈夫だろうという独自の判断で、数年前から許可を受けずに行っているとか。


漁協から国土交通省に農薬散布についての是非について確認すると、河川敷を使用する許可要件の中で薬剤の使用は禁止しているそうです。


河川敷ですから直接農薬が川に流れることも考えられますから、当たり前と言えばごく当たり前の要件ですよね。


現在、この場所付近は、稚アユが降下しているので非常に悪い時期とも重なっています。

特別に河川敷を使用する許可をもらっているという認識をもち、アユに限らず全ての河川生物に対して好ましくないという考えを持ってもらいたいものです。


話の中で、この作業を行っている責任者の方から「わしらは魚獲りをしてねえから関係ねえ(私達は魚を獲っていないので関係ない)」と言われました。

私が、「消費者の立場になったらどうですか?」と問うと、「・・・」でした。


漁協は生業から河川環境を守っていくことが非常に重要だという認識を持っていますが、一般の方は、まだまだ生物多様性の重要性を認識していないようですね。


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コメント

非常識な人たち

なんですかーこの人たちは。
信じられませんね。
うちも隣が保育園なので除草剤を使用せず草は手で刈っていますが、ちょっと考えたらわかることでしょうに・・・。
それにしても川ガニさんはいろいろとお忙しいお立場なのですね、偉いなー。

グランドゴルフなる趣味のためにねぇ・・

人間とは・・

なんなんだ!

言葉が出てこない!!!!!!

多面性

魚獲りをしない人から見れば手っ取り早く除草できる農薬は「正義の味方」なんでしょう。
ある意味それは正しいのでしょうが、色々な立場の人から見た「バランス」を大切にしたいですね。

(などと偉そうに書いてみました。すみません)

小隊長殿

どうも草が悪で除草剤が正義という考えのようですよ。経験豊富で多くの知識を得ているはずのシルバー軍団ですが、誰一人としてそれは好ましくない事だと意見を言う人が居ないというのは寂しいですね。歳をとるというのは単にしわが増えるということだけで思慮深くなるということではないようです。

> それにしても川ガニさんはいろいろとお忙しいお立場なのですね、偉いなー。
今年度が役員改選の年ですからうまくいけばお役御免で楽になれます(笑)

しぇふさま

やらない人には何が面白いのかわからない趣味ですがやっている人達は本気なんでしょうね。だからと言って、何をやってもいいということではありませんからね。
人間なんてこんなものですよ。

えーちゃん

川で遊んだり魚を捕っている人には衝撃的な画像ですよね。えーちゃんのマル秘ポイントも知らないだけでいつもこ~んなことをしているかもね。

じゃんさん

農薬が正義の味方という気持ちもわかりますね。だってここんとこ毎晩、野菜の虫取りで午前様ですから(笑)

> ある意味それは正しいのでしょうが、色々な立場の人から見た「バランス」を大切にしたいですね。
最近思うことの一つに、色々な立場の人から見るということが出来ない人が非常に多いですね。なので自分さえ良ければ良いという自己中心的な考え方をした人が増えているようです。

釣り人も

釣り人でもそんな人が多いですね。ゴミを捨てたりとか、鮎釣りで木が邪魔だとか。支障木でも、アマゴにとっては良い木陰なんですがねぇ。
役員さんは大変です。僕は退いたけども、カワウ駆除で微力ながら協力しようと昨年からエアーを始めました。が、なかなか当たりませんね。(^_^;)

他からの目線でも考えて欲しいですね

 自分のやってる事だけが中心の視野の狭さを持ってる人は、大抵周りの人が迷惑しますね。
 自分だったら、「じゃあ 自分はゴルフ関係ねえですからここ耕します。」 とか言ってしまいそうです。

 それにしても、数年前からとは・・・公園緑地課とそのゴルフ団体に健康被害で賠償してもらいたいですね・・・

坪ちゃんさん

私の感覚では9割の人が極端な自己中心的じゃないかと感じていますがどうですかね。

エアーは銃とスコープの特性が把握できれば良く当たるようになるんですがね。ちゃんとした調整のアドバイスができる人が少ないですからそれが問題です。

長宗我部元親さん

世の中こんな人たちばかりですからね。河川敷には立ち入りできない規制をにすれば、数多くの問題が無くなるのですが、河川敷を有効に活用しようという民意もあるようです。でも、河川敷は動植物の生息場所として重要な場所でもあるんですが、それに目を向けている人は少ないですから。

MCPP

問題の除草剤について環境省が出している情報を見ました。
http://www.env.go.jp/water/sui-kaitei/kijun/rv/m10_mecoprop.pdf
タフなコイで急性毒性試験をやっていますが、魚に対する毒性は低い方です。昔の除草剤と比べると毒性は低いようですが、水溶性が高いので水質汚染が問題です。

環境省のデータ表示ではわかりにくいので英語サイトで水生生物に対する影響のデータを見て調べました。
http://www.pesticideinfo.org/List_AquireAll.jsp?Rec_Id=PC35107
貝の毒性試験で、カキの幼生に対して強い毒性がありますね。散布された場所に近いところで濃度が高ければシジミが影響を受けそうです。

グラウンドゴルフ場であれば芝刈り機で除草できるでしょうに。

毒性試験の試験報告を見たら
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1447477
化合物としての粉末を吸引すると急性毒作用があって危険だそうです。実際に芝生に散布される薬剤は何かの液体に溶かされたものでしょうね。

beachmolluscさん

情報をありがとうございます!この場所はシジミが大繁殖していて、それを商売で毎日獲っている人が何人もいます。人間への健康被害は大丈夫なのかな?

国土交通省は、下流の河川敷にある霞橋ゴルフクラブで同じ除草剤を使用する許可を出しているそうです。その理由は管理されているからだそうです。どのように管理しているのか詳しいことはまだ聞いていませんが、約20年ほど前にゴルフ場の下流に大量に居たアサリがある年を境に消滅したという事件がありました。みんなはゴルフ場で使用している農薬のせいだと噂していましたが証拠はありません。やはり怪しいな~

バイオモニタリング

昔の農薬と違って、最近使われている化学物質は急性毒性が低い代わりに水溶性が高いので環境に流出しやすくなっています。また、分解性が高く残留しないのでけっこうなのですが、撒いてから雨が降ったりすれば周囲に出ますので要注意です。通り魔か引き逃げみたいになるので、後から現場で調べても犯人の痕跡が残らず、特定できません。そのため、魚や貝が死んでから調査しても皆目わからないとなります。

国立環境研では農薬(殺虫剤)に敏感な水中生物、エビ類などを網籠に入れて河川に置き、農薬の流出時期に影響を調べたデータを出しています。バイオモニタリングとよばれる調査手法です。これによって短期集中で水質測定で流出化合物の濃度変化とその影響で試験生物が受ける影響(死亡率)がわかります。

役所の人たちは、生物が死んだりしても、単なる事後調査で「原因はわかりません」という結果を出すことがほとんどです。その理由は測定する方法論が間違っているからです。流れ去って消えるような加害物質を押さえるのは至難の業ですが、普段から現場の水中に試験生物を飼育しておくことも(ダムの取水ではやっています)必要でしょう。

beachmolluscさん

バイオモニタリングですね。他にも問題となっている排水が何件かあるのでこの方法で調査することを検討してみます。ありがとうございました。

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動物の生態を観察し、猟・漁の技術を高め、獲物の処理と調理方法にこだわり美味しく頂くこと念頭に行動しています。

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